鬼気迫るSBI副社長「病床執務」

入院せず、執務室にベッドを入れて部下に指示。証券監視委の動きに気が気でない。

2014年2月号 BUSINESS

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本誌前号の記事(「そして誰もいなくなる北尾SBI」)が出た直後から、複数の金融市場関係者から本誌へのアプローチがあった。その中の一人は、直接会って話をしたい、と申し出てきた。不思議だったのは、彼らの口から出てくる話の内容がすべて一緒だったということだ。先の記事内容に言及しながら口を揃えるように彼らは言った。「もう、そっとしておいてやってくれないか」 この記事では、SBIホールディングス(以下、SBI)社長北尾吉孝の側近ながら、精神的に追い詰められ、職務遂行ができなくなった前SBI証券社長の澤田安太郎、そして現在、出社もままならぬほど体調に変調をきたしているSBI副社長の井土太良について、つまり不幸にも次々と病などに倒れていくSBI幹部らの現状についてレポートした。

「白粉塗り」に憔悴して

冒頭に紹介した「そっとしておいてやってくれ」という言葉は、明らかに井土の体調を慮ってのこ ………

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