自画自賛の行革のシンボル「府議会定数削減」が、落ち目の維新を奈落に突き落とす。
2014年4月号 POLITICS
「出直し大阪市長選」(3月9日告示、23日投開票)が幕を開けた。橋下徹前市長(44・大阪維新の会代表)に反発する各党が対抗馬を出さず、泡沫候補相手の「無風選挙」は盛り上がらない。一方、橋下の暴言に発した公明党との亀裂は深まり、肝心の大阪都構想の実現は遠ざかるばかりだ。統一地方選の深刻な不安材料も表面化。維新の前途には暗雲が垂れこめている。*「宗教の前に人の道がある」大阪都構想の行き詰まりを公明のせいにして痛罵した橋下発言に、激怒した公明は、維新を見限って「自公連携」へと走り、手厳しい反撃を開始した。手始めに自民・民主・共産の「出直し市長選つぶし」に加わり候補者擁立を見送ると、市長辞職届に同意せず自動失職まで2週間も橋下をたなざらし。市長選の予算も「否決」を主張したが、否決でも実施は変わらないと嫌々賛成。府議会の代表質問では、松井一郎府知事(維 ………
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