5月にプーチン訪中で天然ガス契約か。バランス上、日本の戦略的価値は上がる。
2014年5月号 GLOBAL [特集 ウクライナ東部危機]
筆者はこの3月末、ウラジーミル・プーチン大統領率いるロシア連邦が、ウクライナのクリミア自治共和国を併合した直後のモスクワを訪問し、現地の専門家やジャーナリストと意見交換を行ってきた。最大の目的は、今回のウクライナ危機が今後の日ロ関係に与える影響を探ることにあったのだが、それ以前にどうしても解いておきたい疑問があった。 歴史的経緯からみて、ロシア系住民が6割以上を占め、ロシア黒海艦隊の寄港地であるセヴァストーポリも有するクリミアが、ロシアにとって歴史的にも戦略的にも特別な場所であることは十分理解できる。それでも、ロシアの利害を保障する上で、クリミアをロシア連邦に併合して自らの領土を拡大する以外にも、ウクライナ内での自治権をさらに拡大していくか、グルジアのアブハジアや南オセチアのように、クリミアが独立宣言した上で、これをロシアが承認するという ………
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