頓挫した過去2回の「10兆円計画」より根拠薄弱。津賀社長の「進軍ラッパ」にもう嫌だ!
2014年5月号 BUSINESS
3月27日、パナソニックが事業方針を発表した。重点分野の住宅や自動車事業に加え、法人向け提案ビジネスを強化して、創業100周年を迎える2019年3月期に連結売上高10兆円を目指すという。「またですか」と中堅幹部は呆れ顔だ。住宅と自動車分野のテコ入れは、社長の津賀一宏が常 々、口にするセリフだが、パナは過去に2度、売上高10兆円をぶち上げ、いずれも挫折した経緯がある。新味がないため株式市場もほとんど反応しなかった。経営陣の威勢のいいラッパとは裏腹に、パナの社内は厭戦気分が増している。13年3月期まで2期連続で7500億円を超える最終赤字を計上。赤字が膨れ上がったのは本業不振に加え、構造改革費用を積み上げたからだが、リストラが終わったわけではない。14年3月期にはプラズマテレビ事業から撤退した。兵庫県尼崎市にあった工場は不動産投資顧問会社に売却し、同社のデジタル家電事 ………
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