2014年6月号 BUSINESS [ビジネス・インサイド]
通常国会が終われば、中央省庁は人事異動の季節。しかし、国土交通省では毎年のように若手・中堅から「上が詰まっているから、なかなか昇進できない」との不満が漏れている。統合時からの「たすきがけ人事」と勢力争いが続いており、一向に若返りが進まないためだ。01年の中央省庁再編で、建設、運輸、国土、北海道開発の4省庁が統合した国交省。そのトップを務める事務次官は毎年交代し、旧建設事務官、旧建設技官、旧運輸事務官の3勢力が分け合う慣行となっている。現在までの歴代次官を見ても、それぞれ5人、5人、4人と、見事に按分。省庁再編から13年が経過したのに、いまだに統合前の出身母体を引きずっており、この慣行には「政治主導」を掲げた民主党政権も手をつけられなかった。同じ時期に誕生した総務、厚生労働、文部科学の各省も、統合前の慣行を引きずった人事を続けているが、国交省の場 ………
オンラインサービスをご利用いただくには会員認証が必要です。
IDとパスワードをご入力のうえ、ログインしてください。
FACTA onlineは購読者限定のオンライン会員サービス(無料)です。年間定期購読をご契約の方は「最新号含む過去12号分の記事全文」を閲覧いただけます。オンライン会員登録がお済みでない方はこちらからお手続きください(※オンライン会員サービスの詳細はこちらをご覧ください)。