2014年7月号 BUSINESS [インサイド]
「マスコミにウソついても構わない」――。銀行管理下で再建中のシャープが、常軌を逸した「情報統制」を敷いている。複数の内部関係者によると、情報漏れを恐れる高橋興三社長が、役員らに対して「提携交渉など重要な案件については、マスコミにウソをついても構わない」と指示したというから尋常でない。「幹部に欺かれた」と憤る記者が現れ、在阪の報道各社は不信を募らせている。高橋社長が「禁じ手」に走ったのは「朝日新聞が3月に米ケーブルテレビ大手のコムキャストとの提携交渉をすっぱ抜いたのがきっかけ」(内部関係者)。コムキャストの契約者は全米で約3千万人。その契約者向けに液晶テレビをレンタルできたら業績に大きなプラスとなる。シャープは5月の決算会見で「サプライズ発表」して株価を吊り上げる目論見だったが、朝日の先行報道で交渉がおかしくなった。「コムキャストから情報漏れ ………
オンラインサービスをご利用いただくには会員認証が必要です。
IDとパスワードをご入力のうえ、ログインしてください。
FACTA onlineは購読者限定のオンライン会員サービス(無料)です。年間定期購読をご契約の方は「最新号含む過去12号分の記事全文」を閲覧いただけます。オンライン会員登録がお済みでない方はこちらからお手続きください(※オンライン会員サービスの詳細はこちらをご覧ください)。