ヤフーが履歴統合「後出しジャンケン」

ビッグデータ争奪で、寝耳に水の「だまし討ち」にユーザーは怒るが、個人情報保護法の骨抜きに邁進。

2014年7月号 BUSINESS [サイバー戦争の「臨界」]

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ビッグデータこそ「宝の山」と目の色を変えたネット業者たちが、ユーザーそっちのけで分捕り合戦に励んでいる。6月2日、ヤフー・ジャパンはプライバシーポリシーをいきなり変更、提携しているTポイントのCCC(カルチュア・コンビニエンス・クラブ)との間で、ユーザーのショッピング履歴などの共有・統合に踏み切った。これがネット上で「だまし討ち」とプチ炎上してしまった。ヤフーとCCCは2012年にID(会員番号)の統合を発表、13年に統合を開始してヤフー利用者にT−IDの登録を促したが、その時点ではユーザーの反発を恐れて、共有するのはTポイントの残額、使用額などに限るとしていた。「現時点では(、、、、、)履歴統合は計画していない」と明言していたのに裏切られ、ユーザーが切れたのだ。「最初から履歴統合を狙っていて、まずID統合で釣り、登録したら後出しジャンケンで履歴を統合した」な ………

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