「池井戸潤が黙ってない」田中副社長の野望

2014年7月号 BUSINESS

  • はてなブックマークに追加

昨年の「半沢直樹」ブームにあやかる柳の下の二匹目のドジョウ、池井戸潤原作の連続ドラマは、日本テレビの「花咲舞が黙ってない」に軍配があがったようだ。女優の杏が演じる銀行の美人キャリアが「お言葉を返すようですが……」と切り返すのが決めゼリフで、視聴率はほぼ15%を稼いでいる。ところが、池井戸の古巣、三菱東京UFJ銀行(BTMU)で、一人憮然としている中枢幹部がいるという。ドラマの原作『不祥事』の一編「彼岸花」には、企画部門一筋のエリートが次長時代に気に食わない部下をとことんいじめ抜き、支店に飛ばした逸話が書かれている。出世のためなら人を人とも思わぬこの男、行内では誰もが「モデルは田中」と確信しているらしい。持株会社(MUFG)の田中正明副社長のことだ。池井戸自身、仕えた上司が田中の権謀術数で役員の座を追われただけに、小説のなかで部下の遺族に彼岸花を贈らせ ………

ログイン

オンラインサービスをご利用いただくには会員認証が必要です。
IDとパスワードをご入力のうえ、ログインしてください。

FACTA onlineは購読者限定のオンライン会員サービス(無料)です。年間定期購読をご契約の方は「最新号含む過去12号分の記事全文」を閲覧いただけます。オンライン会員登録がお済みでない方はこちらからお手続きください(※オンライン会員サービスの詳細はこちらをご覧ください)。