2014年9月号 DEEP
2月に東京女子医科大学で2歳児が亡くなった医療事故の遺族の名前や住所などの情報が、一部マスコミに流出した件で、8月18日にも遺族側が刑法134条(医師の守秘義務)違反容疑で告訴する見込みとなった。病院側もこの件を内部調査しており、8月12日、結果が遺族側に報告された。吉原俊雄執刀医(前副学長)の知人のデザイン会社社長が、外部のマスコミ記者につないだ証拠がある。解任された笠貫宏前学長も直接遺族に手紙を送っており、マスコミからの手紙と同様の住所表記ミスがあったという。しかし2人とも病院からの数度の呼び出し状を送り返し、事情聴取に一切応じなかった。このため漏洩の詳細な状況はわからずじまいで、告訴は被疑者不詳のまま行われる模様だ。笠貫学長解任後、学内では追加処分もありうる情勢だが、クーデター派は理事会批判で対抗している。中心人物の高桑雄一医学部長は、学生 ………
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