労基法違反で摘発されてもおかしくない。カリスマ経営者には社員やバイトを犠牲にのし上がった自覚がない。
2014年9月号 BUSINESS
過酷な労働条件を訴えたアルバイトの反乱が、ついにカリスマ経営者を動かした。牛丼最大手「すき家」を運営するゼンショーホールディングス(HD)の小川賢太郎会長兼社長(66)が、過酷労働の象徴だった深夜の1人勤務「ワンオペ」を9月末までに解消すると表明した。全国約2千店のうち、深夜ワンオペとなっているのは約940店。近くの店のバイトを異動させたり、外国人留学生の採用を強化したりして2人勤務に切り替えるが、9月末までに2人勤務にできない店舗は深夜休業とする。「休業は半分の460~470店となりそうだが、最悪の場合は約940店すべてになる」(小川氏)という。深夜休業による売上高の目減りや人件費負担増で、2015年3月期の連結最終損益は、1997年の上場来初の最終赤字に転落する見通しだ。
慢性的な人手不足だったところに、手間がかかる「牛すき鍋定食」を今年2月にメニューに加えたこ ………
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