官邸が握る総聯会館「競売カード」

朝鮮総聯トップの訪朝が8年ぶりに実現。拉致被害者らの再調査が進まなければ報復も。

2014年10月号 BUSINESS

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曇りがなく晴れやかな面持ちで、その弁舌は軽快だった。「不幸な過去が清算される朝日関係改善の新時代が開かれるものと確信しています」9月5日夜、東京・千代田区富士見町にある在日本朝鮮人総聯合会(朝鮮総聯)中央本部が入る朝鮮中央会館で、北朝鮮の建国記念祝賀宴が開かれ、南昇祐(ナムスンウ)副議長(68)が、日朝合意の履行を果たす決意を示した。南副議長は北朝鮮最高人民会議の代議員(日本の国会議員に相当)の地位にある。中国大使館の韓志強公使ら在京の各国大使館員や日本の政界関係者など約300人が集まった。アントニオ猪木参院議員(次世代の党)、鈴木克昌衆院議員(生活の党)、緒方靖夫共産党副委員長(国際局長)、服部良一社民党国際担当常任幹事などが参加した。肝心の朝鮮総聯トップ・許宗萬(ホジョンマン)議長(83)の姿がない――。というのも許議長ら一行は北朝鮮の建国記 ………

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