ノバルティスと同じ不正に手を染めながら、紙一重で逃げ切った。武田はシタタカ、悪運が強い。
2014年12月号 BUSINESS
国内の上場製薬企業でダントツだった武田薬品工業の株式時価総額が、アステラス製薬に抜かれた。今年に入ってトラブル続きの武田の株価は小刻みに上下していたが、欧米で新薬の販売を好調に伸ばしたアステラスの株価が急上昇。10月6日付の時価総額が、武田の3兆6975億円に対し、アステラスは3兆7264億円となり、首位の座を奪われた。最近でも、アステラスの後塵を拝している。とはいえ、6月に武田薬品の社長に就任したクリストフ・ウェバー氏は落胆していない。10月30日、2014年4~9月期決算会見で「私は競争志向の人間だ。アステラスの背後に居る現状に満足していない」と闘士を燃やし、国内トップへの「返り咲き」を狙っている。傍から見れば、負け惜しみに聞こえるかもしれないが、そうではない。時価総額で抜かれたとはいえ、その差はごく僅か。アステラスも油断大敵だ。したたかな武田は、厄 ………
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