誤報をネタに「朝日をつぶせ」と販売攻勢を掛けたが「無読者」が増加。新聞全体が信頼失う?
2014年12月号 DEEP
朝日新聞の「慰安婦」と「福島第一原発・吉田調書」をめぐる誤報問題は、新聞業界全体に波紋を広げ続けているが、総じて新聞離れを加速させる結果を招いている。朝日は長年愛読してきたコア読者が離れるなどで700万部割れ寸前。誤報を機に販売攻勢を掛ける読売、産経両新聞などにも予想されたほど読者は流れず、いわゆる無読者が増えている実態が浮き彫りとなってきた。
日本新聞協会内では、読売などの販売と一体となった「朝日叩き」に対し、「新聞の信頼回復に逆行する動きだ」との批判が高まっている。読売は「慰安婦報道検証 読売新聞はどう伝えたか」と題した4ページのチラシに続き、9月には「朝日『慰安婦』報道は何が問題なのか」と銘打った20ページフルカラーのパンフレットを朝日読者に配布、読者の引き剝がしを進めた。産経も同様の冊子を配布した。さらに読売は東京、大阪を中心に系列 ………
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