総聯幹部は「死者は蘇らない」と強調する一方で、4月に生存者名簿がサプライズ公開されると自信ありげ。
2014年12月号 POLITICS
出発時に見せた笑みが、いつしか消え失せていた。在日本朝鮮人総聯合会(朝鮮総聯)の許宗萬(ホジョンマン)議長(83歳)らの訪朝団一行が10月7日夜、羽田空港に到着した。9月6日に8年ぶりの北朝鮮・平壌入りを果たし、約1カ月間の訪朝を終えて日本に戻った。許議長の表情が曇って見えた理由は、他でもない金正恩朝鮮労働党第一書記との面会がかなわなかったからだ。当初、許議長らは9月25日の最高人民会議に代議員として出席後、9月中には日本に戻る予定だった。ところが、金第一書記の左足くるぶし付近の怪我の治療が長引き、平壌市滞在を延期したものの、結局、主治医の面会許可を得ることができなかった。朝鮮労働党の機関紙(10月14日付)は金第一書記の視察模様を報じ、病状は内臓疾患ではなく、怪我であることを強調した。許議長は金第一書記に会えなかったものの、代わりに金第一書記が書いた ………
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