2014年12月号 BUSINESS
ポリ(多結晶)シリコン大手のトクヤマが存亡の危機だ。グローバル戦略の決め手と期待されたポリシリコンのマレーシア生産計画が頓挫し、中間期で860億円の特損を計上。株価は230円台に暴落した。今期売り上げ予想3090億円の同社にとって有利子負債残高2640億円はあまりにも重い。頼みの太陽電池事業に赤信号が灯り、2018年の創業百年を前に、M&Aによる生き残りを模索する外ない。トクヤマは半導体ウエハー材料であるポリシリコン市場で世界シェア20%を持つ大手。先細りを脱するため、高成長が期待される太陽電池向けポリシリコンへの本格参入を目指して09年に、マレーシア・サラワク州への工場(PS-1)進出を決め、11年に着工した。ところが太陽電池向けポリ相場の想定外の下落から12年に急きょ計画を変更、半導体用ポリシリコン工場へと衣替えした。昨年から試運転を開始したが、あろう ………
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