テキサスでなぜ1700億円もドブに捨てたのか。貝のように口を閉ざすのは、もう一つ「巨大不良債権」があるからだ。
2015年1月号 BUSINESS [企業スキャン]
11月28日、住友商事が中堅幹部以上を集める主管者会議を開いた。シェールオイルなどの投資の失敗で突然、今期2400億円の減損損失を発表した9月29日からすでに2カ月。次期中期経営計画を3年計画にする構想を発表しただけで、名ばかりの茶番劇に出席者の多くが鼻白んだ。住商は2019年度に創業100年を迎える。中計は13~14年度の「BBBO(Be the Best, Be the One) 2014」までで、創業100年まで5年間の空白がある。巨額減損の後に立て直し戦略を出すと思いきや、スキップしたのだ。本誌は新収益目標などを問い合わせたが、広報部は「回答を控えさせていただきます」と仮死状態だった。すべては「戦犯探しはやめよう」と経営責任に蓋をする中村邦晴社長の往生際の悪さに帰着する。本誌が戦犯を探してさしあげよう。今回の減損は資本の10%を毀損する規模で、従来、15年3月期連結純利益予想を前 ………
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