都内の高級（ラグジュアリー）ホテル市場に「神風」が吹いている。福島原発事故で外国人観光客が遠のき、「氷河期」と揶揄されたのがウソのよう。1ドル＝1​2​0円前後に急落した「安い円」は訪日外国人を増やすだけでなく、日本人のレジャー需要を国内回帰させ、東京、京都、大阪などのホテル稼働率を軒並み押し上げている。6割ものホテルの稼働率が90％台――。本誌が独自に入手した「都内一流ホテル収益力ランキング」（データは2​0​1​4年10月実績）をご覧いただきたい。三菱地所系のロイヤルパークホテルザ汐留（東京・港）の96.9％を筆頭に、18ホテルのうち、実に11ホテルの客室稼働率が90％超となっている。「ラグジュアリークラスなら80％台半ばでもフル稼働に近い。今の状況は超過密状態」と大手ホテル会社幹部は言う。需要が増えれば、当然ながら価格も上がる。ホテル経営のプロが注目する「Revenu ………