2015年1月号 BUSINESS [ビジネス・インサイド]
日本の仮想通貨市場に新たな勢力が参入した。米国拠点の「ビットコイン」取引所クラケンは11月、経営破綻した取引所マウントゴックスの運営会社(東京)の破産手続きを支援すると発表した。マウントゴックスが顧客のビットコインを消滅させて以来、日本では仮想通貨にいかがわしさが付きまとう。クラケンが、悪化した印象を払拭できるか注目される。欧米中心に約10万人の利用者を抱えるクラケンは、10月に日本語でビットコインの取引サービスを始め、マウントゴックス支援に乗り出した。負債やブランドは引き取らないものの、盗まれたビットコインの調査や債権者への配当支払いに協力。こうした支援を通じて、世界最大級の取引所だったマウントゴックスの顧客を自陣に引き込む目論見だ。だが、日本の消費者を呼び込めるか疑問だ。日本では仮想通貨の利用環境は全くと言っていいほど整っていない。そもそ ………
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