周永康の処分確定で長老干渉排除、党を完全掌握か。総仕上げへ「革命聖地」で粛軍宣言。
2015年1月号 GLOBAL
2014年12月5日、中国共産党の重要政策を討議する中央政治局会議で周永康の党籍剥奪と司法機関移送が決定された。これにより、検察当局が周を正式に逮捕し裁判にかけることが確定。新華社の報道によれば、周の罪状は職権濫用による巨額収賄、親族や取り巻きへの利益誘導、国家機密漏洩、複数の女性との不適切な関係など多岐にわたる。大がかりな「反腐敗キャンペーン」を2年前から推し進めてきた習近平国家主席(兼党総書記)にとって、一つの大きな節目と言える。周は江沢民(元国家主席)の後ろ盾を得て、胡錦涛政権時代に党の最高意思決定機関である中央政治局常務委員会のメンバー(党内序列9位)にまで上り詰め、公安および石油閥のドンとして権勢を振るった。中央常務委員クラスの大物にも失脚の前例はあるが、汚職容疑で裁判にかけられるのは初めてだ。
習は14年10月の四中全会(党中央委員 ………
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