2015年2月号 連載
2年程前のことです。沖縄駐留アメリカ海兵隊の幹部の一人から「米日関係が迷走するのは日本の政治家の質が悪いから。日本の政治家の質が悪いのは政治評価システムである新聞などのジャーナリズムが劣悪であるから。アメリカの関係者は『同盟』の持続性に懐疑的である」と面と向かって言われたことがあります。最近、我が国の政策サークルのメンバーたちも同じ危惧を共有していることを知りました。「このままやとヤバイことになるでぇ」ぐらいの心温まる忠告を受けているのでしょう。
にもかかわらず朝日新聞「従軍慰安婦記事」のようないい加減報道は実は枚挙にいとまなく、是正の兆しも見せません。そんな中で、見たくもない本質を関係者に突き付け続けることで唯一気を吐いているのがこの『FACTA』です。阿部氏とも宮嶋氏とも、創刊以前からの付き合いで、これまでのただならぬ苦闘は熟知しています。ですがいまや希望の光はFACTAだけ。独り日本を叩き直す覚悟でこの国の虚飾を剥ぎ続けることを切に希望いたします。
nippon.com 編集担当理事 間宮 淳