「ウィンドウズ10」無償1年の人質商法

崖っぷちの巨人がなりふり構わず。アプリ開発者呼び戻しと「クラウド企業」へ転換する賭けに出た。

2015年3月号 BUSINESS

  • はてなブックマークに追加

1月21日、マイクロソフト(MS)は、主力商品であるウィンドウズの次期バージョン「ウィンドウズ10」のアップグレードを1年の期限付きで無償にすると発表した。ウィンドウズ8などで、キャンペーンとして無償アップグレードを実施したことはあるが、正式サービスとして本格導入するのは初めて。モバイル(移動体通信)ビジネスに完全に乗り遅れたMSにとって背水の陣で臨む賭けといえよう。MSといえば、基本ソフトであるウィンドウズやその応用ソフトである「オフィス」製品をパソコン(PC)向けに販売することで荒稼ぎしてきた。しかし、スマートフォン(スマホ)やタブレットなどの隆盛に完全に出遅れ、アップルとグーグルの後塵を拝している。ウィンドウズのお得意様であるはずのPCメーカーを敵に回してまで製造・発売したMS版タブレット端末の「サーフィス」は、昨年11月に米調査会社IDCが公表した数字 ………

ログイン

オンラインサービスをご利用いただくには会員認証が必要です。
IDとパスワードをご入力のうえ、ログインしてください。

FACTA onlineは購読者限定のオンライン会員サービス(無料)です。年間定期購読をご契約の方は「最新号含む過去12号分の記事全文」を閲覧いただけます。オンライン会員登録がお済みでない方はこちらからお手続きください(※オンライン会員サービスの詳細はこちらをご覧ください)。