米国から8万4千ドルのC型肝炎完治薬が上陸。厚労省はいかほどの薬価をつけるのか。
2015年4月号 BUSINESS
C型肝炎ウイルス(HCV)をほぼ100%駆除する特効薬、完治薬と称すべき画期的な治療薬が日本にも近く登場する。米ギリアド・サイエンシズの日本法人が申請していたソバルディ(一般名・ソホスブビル)だ。厚生労働省が、HCVのジェノタイプ2型を対象に抗ウイルス剤のコペガス(同・リバビリン)との併用で3月中に承認することが確実になった。5月には薬価収載、発売される見通しだが、重い課題はいかほどの薬価をつけるかだ。2013年12月に承認、発売された米国での価格は1錠1千ドル(約12万円)、1治療に要する薬剤費が1人8万4千ドル(約1千万円)と高価だが、治療効果が高いため処方も拡大、14年のソバルディ売上高はなんと103億ドルを記録した。発売初年度で100億ドルを超えた薬剤は世界で初めて。薬価次第で医療財政に与える打撃は甚大なだけに財務省、そして厚生労働省の対応に注目が集まる。
HCV感 ………
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