2015年5月号 連載 [監査役 最後の一線 第49回]
本誌のこのコラムで最初に裏側を報じた大塚家具の経営権を巡る対立に、ひとまず決着が付いた。3月27日、東京都内で開かれた株主総会では、社長で娘の大塚久美子氏が「会社側提案」として出した取締役候補案と、会長で父の大塚勝久氏が出した「株主提案」が激突。会社側提案には勝久氏の名はなく、株主提案には久美子氏が排除されていたことから、総会の勝者が経営権を握るという前代未聞の父娘対決になった。結果は会社側提案が61.07%を獲得、久美子氏が社長を続投する一方で、勝久氏と長男の勝之専務は退任が決まった。株主提案への賛成は36.18%だった。総会当日まで激しい委任状争奪戦が繰り広げられ、最後まで勝敗は予断を許さない状態だった。勝久氏は発行済み株式数の18.04%を保有する筆頭株主で、勝久氏側に付いた妻の大塚千代子相談役も1.91%を持つなど、「基礎票」だけでみると勝久氏側が有 ………
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