巨額債務超過「江守グループ」に粉飾疑惑

2015年5月号 BUSINESS

  • はてなブックマークに追加

3月16日、福井の老舗商社「江守商事」を基幹とする江守グループホールディングス(東証1部)が延期していた2014年4-12月期決算を発表。中国で途方もない損失を計上し、234億円の債務超過に陥っていることが明るみに出た。江守の破綻懸念から主力の福井銀行の株価が暴落。12年に倒産した小野グループへの巨額貸し倒れの二の舞いかと、地元経済界は青ざめた。江守商事は1906(明治39)年に「江守薬店」として創業。化学品、電子材料、情報機器などを幅広く扱い、現在の江守清隆社長(54)は4代目となる。中国を軸とする海外事業拡大に乗り出し、10年3月期に659億円だった売上高を14年同期に2191億円へと、4年間で3.3倍に急拡大させ、14年4月からガバナンス強化を図るとして持ち株会社体制に移行していた。しかし、損益上の好調とは裏腹に営業キャッシュフローは10年3月期以降5期連続マイナスという、見過 ………

ログイン

オンラインサービスをご利用いただくには会員認証が必要です。
IDとパスワードをご入力のうえ、ログインしてください。

FACTA onlineは購読者限定のオンライン会員サービス(無料)です。年間定期購読をご契約の方は「最新号含む過去12号分の記事全文」を閲覧いただけます。オンライン会員登録がお済みでない方はこちらからお手続きください(※オンライン会員サービスの詳細はこちらをご覧ください)。