オリンパス「巨額特損」まだ続々

米「反キックバック法」違反で引当金540億円。他に火種があり、銀行もソニーも逃げた。

2015年6月号 BUSINESS

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「今朝9時から臨時取締役会が開かれているらしい。議題はわからない」「米国の反キックバック法関連の罰金が議題ではないのか」連休の谷間にあたる5月1日午前、東京・新宿のオリンパス本社でこんな情報が飛び交った。取締役会が開かれるたびに社員レベルでそうした情報が乱れ飛ぶのは、今のオリンパスにはそれだけ訴訟のネタが多く、業績や社員の待遇改善に影を落としているからだ。社内では「米国係争関係に関し紙ファイル、電子データともに指示があるまで、紙ファイル資料の抜き取り編集、データ削除は禁止。迷う場合は上長に相談」との通知が出たばかり。米国問題を巡って、社内はピリピリしていたのだろう。噂に上った反キックバック法とは、医療機器などのメーカーと医師が癒着し、機器購入の見返りに医師にキックバックを払うことを禁じる米国の法律で、オリンパス米子会社が違反した疑いで2011 ………

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