安倍クンの「そこまでやるか政権」

「自分に甘く他人に厳しく」が基本姿勢。「この政権の問題は、行き過ぎた報道規制だね」(小泉純一郎)

2015年6月号 POLITICS

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安倍晋三クンは偉い。不肖あべ首は佐藤栄作以来25人(安倍クンは2回)の内閣総理大臣を見てきたが、安倍クンはだれもやろうとしなかったこと、いや、やりたくてもできなかったことをやっている。いや米国議会での演説の話ではない。あれを褒めちぎる向きもあるが、あれは安倍クンの功績ではなくスピーチライターTクンの手柄だ。永田町の評判がいまひとつよろしくない甘利明経済財政担当大臣は安倍クンのお気に入りの一人だが、その甘利はNHKの番組でこう言った。「この政権は『そこまでやるか政権』です」。労使交渉で決めるべき中小企業の賃上げについて政府が介入しそうな話をしたときだ。賃上げをめぐる発言ではあったが、この言葉は安倍政権の本質を実によく表している。

古舘は更迭、後任は「ミヤネ屋」?

そうなのである。すべてのことが「そこまでやるか」なのである。内閣支持率を折れ線グラフにすると不思議なほど東証日経平均 ………

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