本誌の執念のスクープに、栃木県警が動いた。見て見ぬふりの宇都宮市や会社はどうする。
2015年6月号 BUSINESS
その第一報は、本誌の読者から編集部にもたらされた。4月8日朝、産業廃棄物業界トップ「ダイセキ」(東証・名証一部上場・名古屋市)の100%子会社「ダイセキMCR」(宇都宮市)本社と、隣接する平出工場に栃木県警生活安全部の捜査員約20人が家宅捜索に入った。複数の目撃者によると、工場各所から排水のサンプルを採るなどの捜索活動が午後まで続いたという。本誌は昨年10月号で、平出工場の排水管から、水質汚濁防止法の規制値の数倍から60倍に及ぶ高濃度の鉛を含む排水が、工場前の公共の雨水用側溝に日常的に垂れ流されている事実を、自らサンプルを採取・分析してスクープ(「産廃ダイセキが『鉛汚染疑惑』」)したが、MCR社は一貫して事実を否定してきた。FACTAはしつこい。記事掲載後も宇都宮に通って側溝の水を採り続けた。すると本誌の報道もどこ吹く風、排水規制値(0.1mg/ℓ)の50倍近い高 ………
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