2015年7月号 GLOBAL
米ニューヨーク州金融サービス局(NYDFS)は5月、仮想通貨ビットコインの取引所「イットビット(itBit)」に銀行免許を交付した。仮想通貨取引業者による銀行免許の取得は、世界で初めてだ。日本では昨年、東京を拠点とする有力取引所「マウントゴックス」が破綻して以来、ビットコイン・ビジネスを怪しい存在として忌避する向きが多い。だが、米国の規制当局、金融業者は仮想通貨を「開拓すべき新天地」(米金融当局幹部)と捉え、その普及を目指し、動き出している。イットビットは2012年、ベンチャーキャピタル出身の若者らがシンガポールで創業し、14年にニューヨークに主要機能を移した。彼らからは、米国の金融規制を受け入れることで、「普通の個人、法人顧客」を取り込み、世界標準を確立しようという意志が窺える。同社は、顧客から預かったビットコインを、インターネットから断絶したシステ ………
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