中国高官との交信内容の提出をJPモルガンに命令。9月の習近平訪米にも影響か。
2015年7月号 GLOBAL
米SEC(証券取引委員会)がJPモルガン・チェースに対し、王岐山を含む35人の中国高官に関する交信内容の提出を命じた――。5月27日、米経済紙ウォールストリート・ジャーナル(WSJ)が報じたスクープが波紋を呼んでいる。王は中国共産党の最高意思決定機関、党中央政治局常務委員会のメンバー(7人)の一人で、党の汚職調査機関である党中央紀律検査委員会(中紀委)のトップ。習近平国家主席(兼党総書記)が大々的に推進する“反腐敗キャンペーン”の指揮官として周永康、徐才厚、令計画などを次々に失脚に追い込んだ功績をバックに、今や習政権の実質ナンバー2の呼び声が高い有力者だ。SECは、欧米の大手投資銀行が中国高官の子女や近親を社員として多数雇用し、見返りに業務上の便宜供与を受けていたと見て数年前から調査を進めていた。JPモルガンだけでなくモルガン・スタンレー、シティグループ、クレ ………
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