後発薬シェア80%超!製薬再編の号砲鳴る

巨額投資で設備増強に走るが、財務、厚労両省の価格政策次第で経営環境はガラリと変わる。

2015年7月号 BUSINESS

  • はてなブックマークに追加

塩崎恭久厚生労働大臣は、6月10日の経済財政諮問会議で、(GE)シェア目標を20年度に80%超にすると表明した。先に民間議員が主張した17年度に80%という目標は先送りされたが、新たなGE促進策に新薬メーカーは狼狽を隠せない。GE促進策は確実に新薬メーカーの収益にダメージを与えている。一方、GEメーカーの収益改善は顕著であり、さらなるGE市場拡大に向けた設備投資を大幅に増やした。世界の製薬業界は、新薬とGEが入り乱れた大型M&A時代に突入しており、国内も新薬、GEの枠組みを越えた企業再編が避けられない。

存続かけたM&Aに走る

GEシェアの新目標が現実味を帯びたのは、財務省が4月27日の財政制度等審議会に17年度に80%という新目標を示してからだ。現在のGEシェアは50%強。欧米の80%以上との差は大きく、早期達成が政策課題になるのは避けられなかった。財務省の意を受けた民間議員がシェア目標値の引き上 ………

ログイン

オンラインサービスをご利用いただくには会員認証が必要です。
IDとパスワードをご入力のうえ、ログインしてください。

FACTA onlineは購読者限定のオンライン会員サービス(無料)です。年間定期購読をご契約の方は「最新号含む過去12号分の記事全文」を閲覧いただけます。オンライン会員登録がお済みでない方はこちらからお手続きください(※オンライン会員サービスの詳細はこちらをご覧ください)。