社長を斬った「東急不動産」内紛劇の真相

2015年7月号 BUSINESS

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「どうやら取締役も退任になったらしい。ネットで自分の処遇を知ったよ」6月1日、東急不動産の前社長の三枝利行氏は、親しい人物にそう漏らした。東急不動産ホールディングス(以下、HD)は同日、三枝氏が傘下の東急不動産の社長時代に、コンプライアンス規定への抵触行為があったとして、同社の取締役からも事実上“解任”した。きっかけは週刊新潮4月16日号の記事だ。同誌によると昨年10月、三枝氏は自分の妻が関係する同社の下請け業者から、鹿児島市にある太陽光発電の設備と土地を個人の「投資目的」で購入したという。これが利益供与ではないかと騒ぎになり、HDは調査委員会を発足。三枝氏は記事掲載直後に、混乱を引き起こした責任を取って、東急不動産社長と兼任していたHD副社長を退任。東急不動産の取締役のみ続けていた。三枝氏が56歳の若さで社長に就任したのは昨年4月のことだ。HDの金指潔会 ………

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