2015年8月号 INFORMATION [インサイド]
大阪府の頭痛の種は、大阪府立国際会議場(グランキューブ大阪)を管理委託運営する「大阪国際会議場」(会議場会社)の社長に居座る秋山喜久氏(83)だ。秋山氏は関西電力の社長、会長、関西経済連合会の会長を歴任した「大御所」。その後も関西広域機構の会長を務め、2008年に会議場会社の会長に就き、12年からは社長を務めている。ところが、ここ数年、大阪国際会議場の運営が芳しくない。グランフロント大阪などのライバルが増え、国際会議の誘致が減り、業績不振に歯止めがかからない。株式の50.34%を保持する大阪府にとって由々しき問題だ。緊張感の乏しさは会議場会社の役員の顔ぶれを見れば一目瞭然。関電出身の秋山社長、NTT出身の常務をはじめ、ダイキン、京阪電鉄、日立造船、パナソニックと、国際会議誘致の実務とは遠い関西財界各社の役員が仲よく並ぶ。業績低迷に業を煮やした松井一郎知 ………
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