彼の意に染まないプラティニも鄭夢準も勝算なし。本命は仏元外交官のシャンパーニュか。
2015年9月号 DEEP
7月25日、ロシアのサンクトペテルブルクで2018年ワールドカップ(W杯)ロシア大会の大陸別予選抽選会が開かれた。辞意を表明している国際サッカー連盟(FIFA)会長ヨーゼフ・ブラッター(愛称ゼップ)にとって「最初と最後」のイベントが重なったことになる。まず、米国連邦捜査局(FBI)が贈収賄や資金洗浄で5月末にFIFA幹部7人を逮捕、彼自身もその数日後に会長辞任の意向表明を余儀なくされてから、ブラッターがスイスを出国したのはこれが初めてだった。ロシアに向かったのは、友人であるウラジーミル・プーチン大統領なら、彼の身柄を米国に引き渡さないことを承知していたからだ。米国に送致されたら、うまく行けば当局からFIFA内部の汚職について尋問される程度で済むかもしれないが、最悪の場合は逮捕され、起訴されて裁判所行きだ。
今や潜在的な“お尋ね者”のブラッターが米国送致の懸念なく ………
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