後ろ盾の古賀誠元幹事長が「神輿」に担ぎたいのは岸田外相。野田氏は「補欠カード」でしかない。
2015年9月号 POLITICS
9月の自民党総裁選に向けて、俄かに永田町がきな臭くなってきた。なかでも立候補に意欲を見せている野田聖子元総務会長(54)の周辺が慌ただしい。国会の会期が大幅延長され、安全保障関連法案が審議中とあって、総裁選は安倍首相の無投票・再選と見られてきたが、内閣支持率が急落。「アンチ安倍派」にとって総裁選は党内勢力図を塗り変えるチャンスなのだ。野田氏はたびたび出馬に意欲を示しているが、ハードルは国会議員の推薦人20人を自前で集められるかどうか。「安倍政権のジャンヌ・ダルク」こと稲田朋美政調会長(56)の向こうを張って、野田氏はアンチ安倍勢力のジャンヌ・ダルクになれるか――。
「さきほど、たいそう立派な演説をされた安倍首相と私は国会においては同期の桜。少し私のほうがみすぼらしく見えるかもしれないが」 7月26日、東京・台場のホテルグランパシフィックの会合。わず ………
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