2015年10月号 BUSINESS
2008年に北海道洞爺湖サミットの舞台になった「ザ・ウィンザーホテル洞爺リゾート&スパ」。北海道屈指の高級ホテルは、洞爺湖と太平洋へ続く内浦湾を見下ろす眺望を売り物にしている。フランスの三ツ星レストラン「ミシェル・ブラス」(ウィンザー内のミシェル・ブラストーヤジャポンは二ツ星)や和食の「あらし山 吉兆」などレストラン群は、グルメをうならせる。税・サービス料を含めれば、朝食付きで最低でも1泊1人5万円以上かかるから、庶民には高嶺の花。それでもローカルアベノミクスが浸透してきたのか、今夏は大勢の旅行客でにぎわった。最近のインバウンドブームで、中国をはじめ外国人観光客も増えているという。だが、サービスの質はこの1年で明らかに低下した。理由は昨年6月に、ホテルが警備最大手のセコムから明治海運という中堅海運会社に譲渡されたことにある。スタッフの多くが入れ ………
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