抗争したら「共倒れ」。6代目は表向き動かず、水面下で切り崩す。絶縁された神戸山口組は生き延びられるか。
2015年10月号 DEEP [明日なきヤクザ]
日本最大の広域暴力団「山口組」の創立百周年を祝う記念式典は今年1月25日、神戸市の山口組総本部2階の大広間で、盛大に執り行われた。稲川会、松葉会、共政会など全国の親戚・友好12団体のトップが招待され、午前10時40分に司忍6代目が着座すると、井上邦雄若頭補佐が司会進行を務めて式典が始まった。山口組を代表して挨拶に立ったのは、ナンバー2の髙山清司若頭が服役中のため、実質的な若頭代行を務める橋本弘文統括委員長で「さらなる飛翔の1世紀に向けて邁進する所存です」と挨拶。親戚団体の祝辞、山口組百周年の歴史をたどるスライドショー、恒例のカラオケタイムと続き、最後に入江禎舎弟頭の音頭で手締めが行われた。それから7カ月後の8月27日、山口組は分裂した――。
山口組を離れた13団体は、9月5日、定例会を中核団体の山健組本部(神戸市)で開き、人事や月会費、内規を定めた。組の名は ………
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