シャープ「資金ショート」懸念

霞が関が密かに作らせたとされる資金繰り分析データを入手。年末までに現金が底を突く。

2015年11月号 BUSINESS

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10月初め、本誌は、霞が関が某研究機関に密かに作成を依頼したとされるシャープの資金繰りに関する詳細な分析データを入手した。そこには2015年度の月次、四半期の資金繰り表に加え、同年度の売上予測、営業収入の予測、営業費用の予測などが示されている。各ビジネスラインの商品別の売上予想を詳細に分析し、季節要因や中国の景気減速、韓国、台湾勢の状況、中国国内の液晶生産能力や中小型パネルの技術力格差まで考慮した詳細モデルによる緻密な分析である。誰もがシャープの先行きを危ぶむ今、霞が関の部内限りの分析資料を基に、シャープの資金繰りの詳細を明かそう。この分析データを基に本誌が作成した「15年度の資金繰り見通し」(下頁)をとくとご覧頂きたい。折れ線グラフは今期中の現金残高の推移、棒グラフは現金の増減を表している(第2四半期以降は予想)。営業収支の赤字が膨らみ、現金 ………

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