2016年2月号 BUSINESS [ビジネス・インサイド]
架空増資で中国企業を買収したかに装い、金融商品取引法違反(偽計)で有罪判決を受けたセラーテムテクノロジーと旧経営陣が、上場廃止から3年半を経てアクティビストファンドと場外乱闘戦を演じている。すっかり過去のものとなったセラーテム事件の概要と経過はこうだ。セラーテムが2009年に実施した第三者割当増資を中国系ファンドが引き受け、発行済み株式の過半を取得。セラーテムは増資で得た資金で中国の環境関連企業を買収したと発表し、株価は跳ね上がった。しかしこれらの動きの実相は、買収した環境関連企業による裏口上場と、それによる株価の吊り上げだったことが、本誌のスクープで明らかになった。その後、東京地検特捜部が旧経営陣を逮捕・起訴し、13年4月に執行猶予付きの有罪判決が下った。これを受けて、14年に一部の株主が監査役に対し、旧経営陣を提訴するよう要求。セラーテムは池 ………
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