「大蛇」のごとき河野行革相に睨まれた文科省と理研。「ポスト京」の開発計画はまな板の鯉。
2016年3月号 BUSINESS
日本最速のスーパーコンピュータ「京」の後継機となるポスト「京」の開発が大きな壁にぶち当たっている。スパコンは金食い虫のわりに、成果に乏しいという批判が根強いためだ。なかでも強硬姿勢なのが、安倍晋三首相から厳命されて予算の無駄カットに使命感を燃やす河野太郎行革相である。「最もきちんと説明されてこなかったのがスパコンだ。まともな答えをいただいたことが一度もない。この問題の口火を切る」と吼え、所管の文部科学省と、京を運営する理化学研究所の計算科学研究機構(平尾公彦機構長)はタジタジだ。まるで大蛇に睨まれた蛙みたいに震え上がっている。『スパコンを知る集い~「京」からポスト「京」へ~』と題し、計算機構は昨年12月の富山市に続き、2月に高松市で一般向け講演会を開いた。3月には3回目を仙台市で開く。1月末には都内で「スーパーコンピュータの今とこれから」とい ………
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