2016年3月号 BUSINESS
鉄の結束を誇る全国地方銀行協会が大揺れだ。地銀協会長を務める横浜銀行・寺沢辰麿頭取(68)の我田引水の暴挙が原因というから只事ではない。昨年末、ゆうちょ銀行の預け入れ限度額を引き上げる議論を巡って、地銀は一敗地に塗れた。政府の郵政民営化委員会は12月25日、現在の限度額1千万円を今年4月から1300万円に引き上げることを容認する報告書を公表。地銀協は長年にわたり、1円たりとも引き上げを許さない対決姿勢をとってきたが、25年ぶりに限度額が引き上げられることになったのだ。今回の限度額改定は、今年7月に予定されている参院選での郵政票獲得という政治的な色彩が強いが、金融界では、議論の度ごとに「横浜銀行の弱腰」が指摘されていた。あにはからんや、終盤戦には、横浜銀行が断固反対の姿勢を突如転換。引き上げ額を300万円にとどめさせることで決着を図る調整に乗り出した様に、 ………
オンラインサービスをご利用いただくには会員認証が必要です。
IDとパスワードをご入力のうえ、ログインしてください。
FACTA onlineは購読者限定のオンライン会員サービス(無料)です。年間定期購読をご契約の方は「最新号含む過去12号分の記事全文」を閲覧いただけます。オンライン会員登録がお済みでない方はこちらからお手続きください(※オンライン会員サービスの詳細はこちらをご覧ください)。