国際陸連ドーピング汚職から、仰天証言が飛び出した。英ガーディアン紙と本誌が共同取材、当局も洗い出し。
2016年3月号 BUSINESS [オ・モ・テ・ナ・シ過ぎた?]
1月14日、世界反ドーピング機関(WADA)が国際陸上競技連盟(IAAF)のドーピングに絡む大規模汚職疑惑の調査報告の第二弾を公表した。そのなかで、陸連最高幹部の汚職を告発する独立委員会報告書に付け足された、ほんの数行の重要事項に気づく者は少なかった。ディック・パウンド率いる独立委報告書にあったその記述は時限爆弾となりうる。陸上競技界を覆う汚染が、2020年東京五輪決定をめぐる国際オリンピック委員会(IOC)や日本の巨大マーケティング複合企業、電通などの疑惑に広がるかもしれない。それはイスタンブール五輪を招致しようとしていたトルコ側関係者と、国際陸連前会長ラミーヌ・ディアク(収賄と資金洗浄の疑いでフランス司法当局が逮捕)の息子で陸連職員だったカリル・ディアク(同じく逮捕)とのやりとりである。「トルコはダイヤモンドリーグまたは国際陸連に協賛金400万~500万ド ………
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