2016年4月号 BUSINESS [ビジネス・インサイド]
自民党の派閥がかつての影響力を失って久しい。そんな中、水面下では派閥の勢力拡大に向けて、M&Aを目指す機運が高まっている。昨年11月には麻生派と山東派がトップ会談を行い、合併協議に入った。実現すれば党内第3派閥となる。安倍晋三首相も盟友・麻生太郎財務相(75)の陣営拡大に向け、協議を後押ししているという。しかし、山東派が山東昭子元参院副議長(73)の参院議長就任を合併条件に掲げていることなどがハードルとなり、話し合いはうまく進んでいない。山東派との交渉に手を焼く麻生派には、二階派が水面下で秋波を送っているという。両派には麻生氏、二階俊博総務会長(77)という、それぞれの領袖の引退時期が迫っているという共通点がある。将来の世代交代を見越した動きだが、実現すれば最大派閥の細田派に次ぐ規模となり、勢力図は大きく変化する。一方、党内第2、第3の勢力を持つ額 ………
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