2016年5月号 BUSINESS
電機製品や自動車に含まれる化学物質の統一管理システムとして経済産業省が鳴り物入りで立ち上げた「chemSHERPA(ケムシェルパ)」。今年度に本格運用する方針を掲げ、約100社が導入意向を示す。だが、「化学物質管理システムで国際的なデファクトスタンダード(事実上の標準)を目指す」(経産省)との鼻息の荒さとは裏腹に肝心の自動車業界がソッポを向き、先行きに暗雲が漂い始めている。ケムシェルパは、部品や素材にどのような化学物質がどの程度含まれるのかをサプライチェーン(SC)全体で伝達、情報共有することを目的とする。世界的な環境保護機運の高まりを背景に、新興国を含めた各国・地域で化学物質に対する規制強化が進んでいることから、製品回収などのリスクを低減するため経産省が音頭を取り開発した。これまでも同様のシステムはあったが、企業・業界ごとにバラバラ。中小企業を対象 ………
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