豪州在住の南ア人地質学者が「表の顔」で鉱山開発を宣伝。裏に英国人事業家がちらつくが、なぜか野放し。
2016年5月号 GLOBAL [暴かれた平壌コネクション▶▶上]
2006年から国連の制裁下にある北朝鮮が4回目の核実験を行ったことに対し、国連安保理は3月2日、新たな経済制裁を採択した。石油、鉄鉱石、金、レアアースなどの鉱物資源の禁輸措置の強化や、金融資産の凍結、北朝鮮関連のすべての船舶の審査など過去20年で最も厳しい措置を決議した。それでも各国の監視をかい潜る「平壌コネクション」がわれわれの調査で浮かびあがってきた。
そこでは、北朝鮮の“鉱物資源ビジネス”に西欧の様々な企業や個人が匿名で関わっていることが明らかになった。とりわけ不透明な北朝鮮鉱山プロジェクトの「表の顔」が、豪州ブリスベン在住で、南アフリカ出身の地質学者ルイス・W・シューマン博士だ。北朝鮮での鉱山開発について大っぴらに語る数少ない事業家の一人である。事業計画の詳細をSNS(交流サイト)のリンクトインに載せたり、北朝鮮金鉱山の資産を持つという触れ込 ………
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