4月総選挙の与党惨敗にも「私は悪くない」。外交音痴の国会を見くびってマイウェイ。
2016年6月号 GLOBAL
「責任は党内の誰かにあるというのではない。まさに朴槿恵大統領にある」――4月29日、与党セヌリ党の青年革新委員会から噴出した言葉だ。責任とは同13日に実施された総選挙での同党惨敗を意味する。国会(定員300議席)での過半数確保に失敗した(122議席)どころか、「共に民主党」に比較第一党(123議席)を譲り、分裂野党の「国民の党」の躍進(38議席)を許した。誰も予想しない結果だった。朴槿恵大統領はこの結果をどう受け止めたのか。4月26日にこう発言した。「国会が二大政党体制になっているので二進も三進も行かず、半身不随の国会のようだから、国民の立場では変化と改革があるべきだと思ったのだろう。仕事をしない二大政党体制から三党体制にしたという民意の表れだと思う」
つまり「自分は悪くない」と言いたいのだ。これは市井の「空気」とはあまりにもかけ離れた解釈と言ってよく、仰 ………
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