2016年8月号 BUSINESS [ビジネス・インサイド]
読売新聞が5月ごろ、朝日新聞に購読料金の値上げを持ち掛けていたことが分かった。上げ幅は月額200円。朝日側はとても対応できないと断ったと言われるが、読売は単独で10月にも値上げに踏み切ることを検討している模様だ。読売の購読料は現在、朝夕刊セットで月額4037円(朝刊のみなら3093円)なので、5%程度の上げ幅となる。購読料を値上げした場合、減少傾向が止まらない新聞販売部数がさらに減る恐れがある。そのリスクを冒してまで断行する狙いは、経営が苦しい系列販売店のてこ入れにあるとの見方が各紙販売関係者の間で出ている。新聞社の販売店は長年続く部数減に加え、インターネットの普及や景気の伸び悩みによる折り込みチラシ収入の激減で経営が悪化している。東京都内では負債の多い販売店は身動きが取れず、比較的経営状態の良い「身軽」な販売店から順に廃業していくと言われているほど ………
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