任天堂の復活の裏に一人の「物言う株主」がいる。その貢献を黙殺する日本は、いつまで「鎖国」を続けるのか。
2016年9月号 BUSINESS [相も変わらぬ「村の論理」]
スマートフォン向けゲームアプリ「ポケモンGO」の大ヒットで息を吹き返した任天堂。復活の裏には一人のアクティビスト(物言う株主)がいるが、会社はその貢献を認めようとしない。日本の企業社会はいつまで「鎖国」を続けるつもりだろう。ポケモンGOの快進撃が止まらない。株価も配信開始直後の熱狂は冷めたが2万2000円台を保ち、8月初旬にも売買代金が2千億円台に乗せ、東証1部全体の9%を占める日もあった。ポケモンGOの課金収入が着実に積み上がっているとの見方からだ。アプリ調査会社のセンサータワーによると、配信が始まってから1カ月で世界の売り上げは2億ドル(約200億円)を超えた。日本では多くのメディアが、ポケモンGOを2015年7月に55歳で急逝した「岩田聡前社長が任天堂に残した遺産」と伝えている。14年に胆管腫瘍の手術を受けた岩田氏が病床にパソコンを持ち込み、最後までポケモンGO ………
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