「安倍の次は稲田」当然の帰結

戦後日本を主導したリベラルへの報復。安倍政権はその一点で集結する。だから改憲し「極右」を次期首相に据えるのだ。

2016年9月号 POLITICS [コンプレックス政治]

  • はてなブックマークに追加

今夏の内閣改造で海外メディアが注目したのはただ一つ、稲田朋美氏の防衛相起用だった。彼女は「ポスト安倍」に急浮上し、海外で次のように紹介された。「極右的な見解で知られる」(ワシントンポスト)「極右のタカ」(新華社)「ウルトラナショナリストの組織である日本会議のメンバー」(ルモンド)単なる「タカ派」や「右派」にとどまらない「極右」政治家。安倍首相の意中の後継者を、世界はそう見ている。 稲田氏は早大卒の弁護士。南京事件の報道をめぐり朝日新聞や毎日新聞などを相手取った「百人斬り」名誉毀損訴訟の原告代理人。安倍首相に請われ2005年郵政選挙の「刺客」で福井1区から出馬し、政界へ。安倍首相の出身派閥「清和会」(細田派)に所属し、安倍政権で規制改革担当相や政調会長に抜擢され、一挙に頭角を現した。憲法9条改正論、東京裁判への反発、靖国参拝、核保有論……。防衛相 ………

ログイン

オンラインサービスをご利用いただくには会員認証が必要です。
IDとパスワードをご入力のうえ、ログインしてください。

FACTA onlineは購読者限定のオンライン会員サービス(無料)です。年間定期購読をご契約の方は「最新号含む過去12号分の記事全文」を閲覧いただけます。オンライン会員登録がお済みでない方はこちらからお手続きください(※オンライン会員サービスの詳細はこちらをご覧ください)。