通信ベンチャーの雄が嵌った落とし穴

2016年10月号 BUSINESS

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日本通信といえば、米モトローラ副社長やアップル日本法人トップなどを歴任した三田聖二氏(現会長)が創業したMVNO(仮想移動体通信事業者)の先駆者として知られるが、ここにきて「明らかな変調を来している」(信用調査会社)ようだ。2016年3月期は昨年6月に東証1部に昇格して初の決算となったが、法人向けモバイル・サービスの商談長期化や格安SIMの価格競争の過熱に見舞われ、今年1月に連結業績予想を大幅下方修正。最終損益を10億円の黒字から16億円の赤字に引き下げた。決算発表は4月27日に行ったが、5月13日、「後発事象に伴う変更が生じた」として新たに3億円弱の貸倒引当金を計上。結局、最終赤字は21億円に訂正された。しかも、6月の定時株主総会で会計監査人が東陽監査法人から監査法人元和に交代することがアナウンスされ、関係者に衝撃が走った。というのも、元和といえば、「問題企業の ………

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