2016年10月号 DEEP [ディープ・インサイド]
リオ五輪の報道の現場で注目を集めたのは、米ワシントン・ポスト(WP)が開発した「人工知能(AI)記者」。試合の結果を正確に集計し、短文記事を配信し続けた。WPのAI記者の名は「ヘリオグラフ(Heliograf)」。太陽光を使った通信機や日照計を意味する「heliograph」をもじったネーミング。五輪期間中に専用ツイッターに800を超える記事を流した。14年ソチ冬季五輪までは、生身の記者が記録の集計やツイッターへの投稿に汗水を流していたが、ヘリオグラフの投入により状況は一変した。戦略構想担当ディレクターのジェレミー・ギルバート氏は「スポーツ記者は単純作業から解放され、専門性を生かした解説や選手の内面に迫る記事に時間を割けるようになる」と言う。アマゾン創業者のジェフ・ベゾス氏に買収されたWPは、ITと編集の融合に熱心で、ヘリオグラフの改良を続け、大量のデータ分析が必要な選挙 ………
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